万人坑を知る旅 ~吉林省の万人坑~ 4日目② 豊満ダム工事の万人坑2010/09/24

専用車にて吉林へ移動(長春を結ぶ高速道路で約3,5時間)昼食後、■豊満水力発電所工事の万人坑を見学(吉林市労工記念館・資料館・遺骨館など)現館長と交流。ダム工事による犠牲と思っていたので、ダムのすぐそばかと思いきや、やや山間に入った奥まったところにあった。バスは入れず、途中から歩いていく。常駐の職員さんはおられず、前もってお知らせし、市内からここを管轄のひとつとする担当者が来て説明されるようだ。館長さんも待機して下さっていた。ここの展示は絵が多く、具体的なエピソード(どのように抵抗したのか等の例)が図解され、興味深かった。参加者にはここに展示されていた1週間でだめになる白い履物が、あまりの命の扱いの軽さを象徴していた、と今回の旅で一番印象深かったと言われた。「豊満ダムは日本が作ったものじゃない、資金も人力も中国人によるもの。技術は日本だったかもしれないけど」これも着目すべき事実だった。
明日が最後の晩になるが、明後日は朝が早いので、今夜、李老師と感想交換の時を持つ。初参加者の感想は「意識を持って「知る」必要があると感じた」「本当のものを見てみたかった!」「ここまで来て、簡単には行けない、しんどい思いをして、見て、肌で体験して本当の事を知る事が大事」長距離移動の旅。中高年の皆さんには本当にお疲れ様でした。

☆吉林 泊 松花江沿いに建つ吉林霧松賓館(4つ星クラス)


⑤ 豊満万人坑・・・水力発電所(ダム)建設工事現場の万人坑(吉林省吉林市)

松花江を堰き止める巨大ダム。 高さ91m×長さ1100m
1937年4月=着工 1942年9月=堤堰および発電施設
完成 1943年春 発電開始
労工の集め方:①だます ②捕虜 ③勤労奉仕隊=強制徴用 
12万人~15万人を動員
長時間労働 12時間労働の2交代制 安全無視 
危険な作業 事故
賃金を諸経費が上回る。働くほどに借金が増す。 
ひどい宿舎 冬はマイナス40℃ 着るもの無し ひどい食事 
病院なし 治療なし  10種類の刑罰を具体的に展示。

死者=1万5000人  最初は工事現場近くに、その後は東の山の墓地に埋めた。吉林市労工記念館  
遺骨保存館=万人坑発掘現場(青木茂さん 2004年訪問時情報より)

* 頭蓋骨を傷つけられた遺骨

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