アメリカ・インディアンに学ぶ 「心の生活習慣病」のいやし」2009/06/18

川上与志夫先生からお招きいただき、「今、人類に必要な自然との共生――アメリカ・インディアンに学ぶ「心の生活習慣病」のいやし」について、関西文化サロンでの講演会にお邪魔した。

先生とは90年代にネイティブアメリカンのサークルで出会って以来のご縁で、近年は年賀状やメールで受け継ぐ活動や旅の報告などをさせていただき交流を続けている。この講演会のお誘いをいただき、メールでは連絡しているものの、実際にお会いするのは数年ぶりで、先生の元気な姿を見るだけでもラッキー、と期待して出かけた。

近年の年賀状で、近親者が亡くなっていき、寂しさも、と先生らしくない近況が書かれていた時期もあったけど、今日は声も大きく、あの笑顔 (^O^) 変わらずハッピーでチャーミング、朗らかな先生で、嬉しかった!!

今日の講演で思ったことは、立場が違えば、という事で、「コロンブスの新大陸発見」も「西部開拓」も白人から観た差別表現であり、アメリカ先住民の立場からすれば「侵略」だ。インディアンが野蛮で乱暴な悪者として描かれている西部劇も同じ。先生はそれを差別映画と言われた。確かに。ふと、戦時中、日本人が「匪賊」と呼んだ中国の人々もそれと同じように、侵略者に抵抗していたのだ、と思った。
では、今言われている、かの地の「海賊」はどうだろうか?
「呼び名」のイメージや影響は大きい。

ご自身の体験を例にした先生のトークは温かみがあり、ひとつひとつが「本物」だった。
もうひとつ、特に今日、感じるものがあったお話は、「飛び出す!破る!突き抜ける!」こと。常識や前例や概念を破るところに大きな展開がある。また、「人生は夢と冒険、飛び出そう」「人生は冒険、飛び出さなくってどうする!」「夢を見るなら、大きく燃えて」など、先生の近著には夢、冒険という言葉がよく出ている。なんか、とっても先生らしく、さらに嬉しくなりました。年齢と共に守りがちになり、「冒険」という言葉すら忘れていました (+o+)

会場で著書「しあわせの居場所」にサインしていただきました。
http://art-v.jp/ichinen/siawase-ibasyo.html

「夢は 笑顔に 花ひらく」 今日、先生にいただいた言葉 (*^_^*)

素敵なひとときをありがとうございました。
ネイティブアメリカンの文化に魅せられ、共にクリスチャンであるという先生との稀有な出会いが与えられた事にしみじみ感謝な午後でした。
この夏こそ、志摩のB&Bにお邪魔したいと思いま~す!


川上 与志夫 先生 (インディアンネーム : リトル クーガー)

1933年 12月 27日生まれ
1960年:国際キリスト教大学・教養学部・人文学科卒業
1963年:アンダゾン神学校(アメリカ・インディアナ州)卒業
1991年:アイダホ大学 客員研究員(1年間)

研究事項:
黒人問題
アルベルト・ シュバイツアーの 倫理思想の研究
アメリカ・インディアンの歴史と文化

職 歴:
1964:大阪女学院(1964-66)神戸女学院(1966-69)
2001:帝塚山学院大学(1969-2001)文学部に奉職 
現在:帝塚山学院大学 名誉教授

主な社会活動:
日本クリスチャン・ペンクラブ理事
NPOまゆみ基金(タイ国学生援助・交流)副代表
2005年12月 関西市民大学講座 学長 退任

著書:
・イエスをめぐる人びと:キリスト新聞社 (1980/12)
・しあわせの居場所―いい顔・いい夢・いい祈り:アートヴィレッジ (2006/05)