「万人坑を知る旅 ⑥ ~ 海南島の万人坑 ~ 」報告学習会2015/03/20

いよいよ今週末、開催します。是非、ご参加下さい。


        🐦北岸郷の「五百人碑」(旧日本軍による住民虐殺を悼む紀念碑)
          海南島支配を目論む日本軍の共産ゲリラ掃討、包囲作戦により
          1941年6月1日大勢の村人が殺害された。
                          (瓊海市博望鎮北岸村) 

平和学習の旅 中国 2014
「万人坑を知る旅 ⑥ ~ 海南島の万人坑 ~ 」報告学習会
   万人坑が告発する日本の中国侵略の実態


2015年 3月22日(日) 13:30~16:45
                            (開場:13:15)
大阪市立総合生涯学習センター 第5研修室

〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階
☎ 06-6345-5000

【地下鉄】御堂筋線=梅田 四つ橋線=西梅田 谷町線=東梅田
【JR】 大阪駅 東西線=北新地駅
【私鉄】 阪神電車=梅田 阪急電車=梅田

■報告: 平和学習の旅 中国 2014
      「万人坑を知る旅 ⑥ ~ 海南島の万人坑 ~ 」
       野津 加代子(平和学習の旅「万人坑を知る旅」主催)


■解説:万人坑から見える日本の中国侵略の正体
      極右・安倍の暴走を許してはいけない!
      青木 茂(平和を考え行動する会)
      著書:『万人坑を訪ねる 満州国の万人坑と中国人強制連行』(緑風出版)
      『偽満州国に日本侵略の跡を訪ねる』(日本僑報社)
      『日本軍兵士・近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』(風媒社)

■参加資料代:800円
■主催:~unique tours of peace & people~ Happy-screaming project
■問い合わせ先:✉ happy.screaming.project@gmail.com

         FAX : 06-6324-2439 

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万人坑というのは、日本が中国を侵略したかつての戦争中に鉱山や工事現場などで苛酷な労働を強制され、過労・衰弱・病気・ケガ・虐待などで死亡した中国人労工をまとめて捨てた「ヒト捨て場」のことです。また、平頂山事件のような日本軍が行なった集団虐殺により作られた人捨て場や、捕虜(労工)収容所周辺や日本軍要塞周辺に残された人捨て場も万人坑と呼ばれています。

さて、私たちは、2009年から2013年まで5年続けて中国東北地方と華北地方を訪ね、中国人犠牲者の膨大な遺骨が横たわる万人坑を何カ所も確認し、犠牲者追悼と学習を重ねてきました。そして、万人坑を現地で確認する中で、中国国内での強制連行・強制労働という侵略犯罪が万人坑の背景として存在していることを知りました。花岡事件など日本(内地)への中国人強制連行はある程度は知られていますが、この中国国内における強制連行の実態は日本ではほとんど知られていないのが現実です。

そして昨年(2014年)は中国最南端にある海南島を訪ね、5カ所の万人坑を確認するなど日本の中国侵略の実態をさらに学習し、三光作戦の惨劇の跡が各地に残る華北地方(2013年に訪問)で感じた以上の衝撃も受けました。美しい海に囲まれ、「中国のハワイ」と今では呼ばれる海南島も、中国の他の地域と同様に日本の侵略で甚大な被害を受けていたのです。

例えば、鉱山での採鉱作業や港湾・飛行場の建設工事における強制労働の犠牲者が捨てられた万人坑が海南島に何カ所も現存しています。南方の島という地理的な条件から、台湾・インドネシア・インドなどから連行された人々が中国人労工と共に鉱山で働かされたり、東南アジアで捕らえられたイギリスやカナダの捕虜が港湾の建設工事に労工として徴用されるなど、中国国外から様々な経路で海南島へ連行される人々もいました。

侵略戦争末期には、朝鮮に住む人々が「南方派遣報国隊」の名で海南島へ連行され、過酷な強制労働により多くの命が奪われました。そういう現場の一つである南丁「朝鮮村」も訪ねました。

また、日本軍による住民虐殺が行なわれた月塘村と北岸村を訪ね、幸存者(生存者)から証言を聞きました。あまりに酷い体験や当時の様子を被害者本人から直接聞き、体調を崩す参加者もいました。過酷な体験を話してくれた幸存者や、私たちを暖かく迎えてくれた月塘村と北岸村の人たちに深く感謝しています。

海南島で見聞したこのようなことを、いろんな形でこれまで以上に発信し伝えていかねばならないと私たちは感じています。

今回の報告学習会は海南島の報告を主体に実施し、幸存者の証言を記録した映像の上映も行ないます。幸存者(証言者)の顔を見て、訴えの声を聞いて、日本の中国侵略の実態について理解を一層深めていただけることを願っています。是非、ご参加下さい。

  「万人坑を知る旅 ⑥ ~ 海南島の万人坑 ~ 」主な参観地

・八所港工事の万人坑(港湾建設工事の強制労働)
・石碌鉄鉱の万人坑(石碌鉄鉱労工殉難紀念碑)(鉱山採鉱作業の強制労働)
・田独鉱山の万人坑(田独万人坑死難鉱工紀念碑)(鉱山採鉱作業の強制労働)
・后石村の万人坑(陵水黎族自治県三才鎮后石村)(飛行場建設工事の強制労働)
・南丁千人坑(朝鮮村の朝鮮労工紀念碑)(道路建設工事などの強制労働)
・万城県月塘村「三・廿一惨案」記念碑(日本軍による住民虐殺)
 幸存者の体験を聞く。
・北岸郷「五百人碑」記念碑(瓊海市博望鎮北岸村)(日本軍による住民虐殺)
 幸存者の体験を聞く。

                                               かしまし娘? 覃さんと私と陳さん

今回も李老師はじめ、全線スルーガイドの覃さん、現地ガイドの陳さんに大変お世話になりました。旅を振り返り改めて中国の皆さんのご協力にしみじみと感謝しています。