平和学習の旅 中国 2012 万人坑を知る旅 ④ ~黒龍江省西部の軍事要塞跡と万人坑~2012/05/06

*沙山万人坑
(内蒙古自治区ハイラル区)
 撮影:李秉剛

2009年(遼寧省)、2010年(吉林省)、2011年(黒龍江省)と3年連続して中国東北部に残る万人坑を参観し慰霊と学びを重ねてきました。今回は、昨年、広大で巡りきれなかった黒龍江省西部に残る旧日本陸軍が築造した軍事要塞跡と万人坑を参観します。

万人坑とは、鉱山や大規模な工事現場で、中国人労働者に苛酷な労働を強要した結果、
栄養失調やケガ、病気などで使いものにならなくなると、時には生きながらも捨てた
「ヒト捨て場」。そうした死亡者が大規模に埋葬された場所。平頂山事件のような
大量虐殺による万人坑や軍事要塞周辺や労工狩りの収容所周辺で発見された万人坑も
あるそうです。

これまで、日本が中国を侵略したかつての戦争中、中国国内で中国人を強制連行され、
劣悪な環境で労働を強いられた結果、亡くなられた甚大な数の犠牲者の遺骨が横たわ
る万人坑の現場を参観しました。そして、その裏側に中国国内での「強制連行」「強
制労働」の実態がはりついていたという事実を知りました。日本への中国人強制連行
は「花岡事件」をはじめ、ある程度知られていますが、この中国国内での甚大な被害
や地獄以下の煉獄へ送られた中国人の実態はほとんど知られていません。その被害は
大きすぎて現在も正確な被害者数は不明だそうです。

その中でも、当時、軍事機密として行われていた日本の旧関東軍の要塞築造の工事
現場で強制労働させられた中国人労工の甚大な被害の実態は残っている資料やデータ
も少なくほとんど知られていません。旧満州と旧ソ連の国境地帯には1930年代
から40年代にかけて旧関東軍により対ソ戦に備えて満洲防衛のために要塞群が築造
されました。今回は最大3万人が収容できる、大陸でも屈指の要塞であった海拉爾
(ハイラル)要塞、満州国時代の軍都であった孫呉、黒河に残る要塞跡と侵略の跡
を巡ります。
歴史の事実を先ずは知り、伝え、この事から今と未来について考えていきたいと願っ
ています。

【 参 観 予 定 地 】 ・沙山万人坑(内蒙古自治区フルンボイル市)
          ・海拉爾(ハイラル)要塞跡(内蒙古自治区フルンボイル市)
          ・孫呉要塞:勝山陣地跡(黒龍江省孫呉県)
          ・黒河要塞:北門鎮地下要塞跡(黒龍江省黒河市)
         
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         平和学習の旅 中国 2012
           万人坑を知る旅 ④ 
      ~内蒙古自治区・黒龍江省北部の軍事要塞跡と万人坑~

■期間 : 2012年 8月23日(木)~ 30日(木)
      関空発着でCZ(中国南方航空)便利用 7泊8日の旅

■料金 : 2名1室利用:299,000円 (関西空港 発着)
       *9名以上参加の場合:284,000円
     一人部屋追加代金:33,000円
       *9名以上参加の場合:32,000円

■募集人員 : 11名様 限定 (最少催行人数:6名)

■申し込み締切日 : 7月15日(日) *定員になり次第、締切らせていただきます。

■同行解説: 宋吉慶さん
     (旧日本軍731部隊罪証陳列館研究員、元東寧県文物管理所所長)
1953年生まれ。黒竜江省東寧県出身。副研究員。黒竜江省広播電視(ラジオ、
テレビ)大学卒。1996年より東寧県文物管理所所長を担当。2009年に定年
退職後、日本軍731部隊罪証陳列館に招かれ、現在は陳列館研究員を担当している。
東寧県文物管理所に在職中、数度にわたって東北地区抗日戦争問題の国際シンポジ
ウムや専門課題の調査活動に参加。琿春、東寧、綏芬河、鶏東、密山、虎頭、孫呉、
黒河、ハイラル、アル山など10箇所余りの旧日本軍の軍事要塞を調査し100名
余りの元労工や元慰安婦から証言の聴き取りを行った。また、「東寧要塞群遺跡
档案」と「東寧労工墳遺跡档案」を整理し、共同出版で「東寧要塞」、「東寧要塞
陣地群」、「日本関東軍要塞」等を出版。「中国文物新聞」や日本の「東北亜細亜
研究」等の雑誌で10篇余りの論文を発表。

■企画 ・コーディネート:  NOTSU KAYOKO
                 unique tours of peace & people
                 HAPPY-SCREAMING PROJECT
                 * ツアーに同行いたします。

■旅行企画・実施:株式会社 みずほトラベルサービス
〒651-1143 神戸市北区若葉台 4-1-10 北鈴蘭台駅前ビル 1F
電話:078-597-2800 ファックス:06-6324-2439 

■お問い合わせ・お申し込み :
  HAPPY-SCREAMING PROJECT 野津 あてお願いいたします。
  happy.screaming.project*gmail.com *印は@に打ちかえて下さい。

【旅 程】 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

■8月23日(木)
中国南方航空のCZ632にて 20:35関空発 22:35 ハルビン空港着。
☆空港ホテル 泊 

■8月24日(金)
中国国内線にて空路 海拉爾(ハイラル)へ 08:50ハルビン発 
09:50ハイラル着 ハイラル要塞、沙山万人坑などを見学 
☆海拉爾(ハイラル) 泊  朝食・昼食・夕食付き

■8月25日(土)
ノモンハンへ日帰り見学(戦跡と小さな資料館など) 
☆海拉爾(ハイラル )泊  朝食・昼食・夕食付き

■8月26日(日)
中国国内線にて空路 ハルビンへ 10:40ハイラル発 11:40ハルビン着
専用車にて孫呉へ移動(約6時間)      
☆孫呉 泊  朝食・昼食・夕食付き

■8月27日(月)
孫呉:勝山陣地、孫呉県日本侵華罪証陳列館、731部隊支隊跡、旧軍人会館等を見学
☆孫呉 泊  朝食・昼食・夕食付き
  
■8月28日(火)
早朝、専用車にて黒河へ移動  黒河:北門鎮地下要塞見学
☆黒河 泊  朝食・昼食・夕食付き

■8月29日(水)
移動日:専用車でハルビンへ移動(約7時間30分)
    ハルビンに午後着予定。到着後、休憩と中央大街自由散策。
    この旅を振りかえり、宋先生に感謝をこめて感想交換の夕食会。
☆ハルビン 泊  朝食・昼食・夕食付き

■8月30日(木)
東北烈士記念館など見学。
CZ631便にて 15:35ハルビン発 19:35関空着予定。
朝食・昼食付き

     * 現地事情により旅程が変更になる場合があります。
       その際は悪しからずご了承くださいませ。

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◎旅行費用に含まれるもの
■ 航空券 中国南方航空利用
■ 送迎  到着日および帰国日の空港~ホテル間
      現地旅行中の専用車利用区間の全移動費用
■ 観光  旅程表に明記した訪問先の入館料・見学料
■ ホテル (3ッ星~4ッ星クラス利用)
■ 食事 (朝食7回 昼食7回 夕食6回)
   *飲物代は含まれておりません
■ 宋講師の同行解説費・見学先関係者との交流費・献花代 など
   
○旅行費用に含まれないもの
■ 関西空港施設使用料 (2,650円)
■ 燃油サーチャージ・航空保険料・現地空港税(2012年6月:17,000円程度)
   *石油価格高騰により値上がりになる可能性があります。
■ 食事の際の飲物代
■ 個人的用途費用 (クリーニング・タクシー代など)
■ 国内交通費および国内宿泊費
■ 旅行中の20kgを超過手荷物料金 ■帰国時の関税等
■ 海外旅行傷害保険 *任意ですが加入をおすすめいたします
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☆旅行取消料
お客様のご都合により旅行を取りやめにされる場合は、参加料金に対して
下記の取り消し料がかかりますのでご了承願います。
・7月23日まで:無料
・7月24日~8月2日:10%
・8月3日~8月20日:20%
・8月21日~8月22日:50%
・旅行開始当日:100%
・無連絡不参加及び旅行開始後:100%
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☆このツアーの収益の3%を昨年に引き続き東日本大震災の義援金とさせていただきます。