【学習会】日本の海南島侵略について2011/07/21

日本の海南島侵略について ―

ドキュメンタリー『「朝鮮報国隊」』上映―
 
日本政府と日本軍は1939年2月10日の未明、海南島に奇襲上陸し軍事占領を行いました。以後1945年の敗戦までの間、日本政府・日本軍・日本企業は、海南島の各地で住民虐殺、資源略奪、性的暴行を繰りかえしてきました。しかし、この侵略犯罪はほとんど知られていません。 今回は、日本政府と日本軍が、朝鮮各地の刑務所から朝鮮人を海南島に連行し、強制労働、拷問、虐殺したという証言が収録されているドキュメンタリー『「朝鮮報国隊」』(改訂版2007年)をもとに、日本の海南島侵略についての学習会を開催します。


1).日時: 2011年7月30日(土)13:30~16:30
2).会場:弁天町市民学習センター 第2研修室
3).参加資料代 800円(高校生以下無料)
4).プログラム     13:30~14:00
          日本政府・日本軍・日本企業の海南島侵略について
          報告者:竹本 昇(海南島近現代史研究会会員)
                               14:00~15:00 ドキュメンタリー『「朝鮮報国隊」』上映
                               15:00~15:15 休憩 
                               15:15~16:15 質疑応答
                               16:15~16:30 書籍販売等
 
ドキュメンタリー『「朝鮮報国隊」』の内容
(「紀州鉱山の真実を明らかにする会」の企画・製作のDVD資料から引用)

朝鮮人獄中者を海南島で強制労働させようとする日本海軍の要請に応じた朝鮮総督府は、朝鮮各地の刑務所から獄中者をあつめ、「朝鮮報国隊」を組織し、1943年春から海南島に送り出しました。これは、日本政府の閣議決定にもとづくものであり、当時の内閣総理大臣は東条英機でした。「朝鮮報国隊」にかんする日本政府・日本軍文書はほとんど公開されていません。
約2000人の獄中者が海南島に連行されましたが、生きて故郷に戻ることのできた人は、わずかでした。 海南島南部の「朝鮮村」と名づけられた黎族の村の人たちは、朝鮮人が虐殺されるのを目撃したと証言しています。「朝鮮村」には、いまも、多くの朝鮮人の遺骨が埋められています。 紀州鉱山の真実を明らかにする会は、1998年~2007年に、海南島、韓国、日本の各地で、「調査」をおこないました。 このドキュメンタリーでは、目撃者の証言・虐殺現場・強制労働現場(飛行場、鉱山、鉄道、鉄橋、軍用道路、軍用洞窟、特攻艇格納庫)、生還者の証言、旧日本兵の証言などを記録するとともに、2006年5月に紀州鉱山の真実を明らかにする会が試みた始めての科学的な「朝鮮村発掘」にいたる過程を報告しています。
■主催
撫順の奇蹟を受け継ぐ会 関西支部
問い合せ先 :090-8860-9961(竹本 昇)